7のつづき
一般に1剤のお流しが終わってお席に戻ったら、ドライヤーで乾かします。この時ある程度水分が抜けます。その後、ブローしたりしますよね、それからアイロン、サッサッサ。ここでイメージ!
膨潤して水分を吸い込んだと同時に米粒と違って還元剤でs-s切れてるから、もともとs-sで繋がってたタンパク質同士が離れしまってます。そして、その間に水分(水分にも種類があるが)が入っているので、ドライヤーとかで”ある程度”水分が抜けてしまってます。で、その時にまだ、タンパク質同士の”距離”が離れてしまっていてこの状態でアイロンかけると、一気にタンパク質同士が移動します。しかし、ここで脱水が甘いとタンパク質同士の距離が離れてしまっていて、酸化剤(2剤)で固定する時にs-sがうまくくっつかない状態になったり、そもそも水分残ってたら膨れているのでそこで固定されちゃうと、形がいびつにになってしまうったり、癖の戻りが起こったりします。
以上のような事から、膨潤を意識した脱水をする事でより正確な矯正が出来てきます。
今までの話で、酸性矯正が伸びないって話しがありましたが、還元の仕方以外にも、実はこの膨潤コントロールというか、膨潤のイメージができていないせいで”伸びない”原因を作っていたりもするので、やはり、膨潤をイメージできるかどうかはすごく重要なんです。ちなみに、僕もまだまだ膨潤コントロールや、理解は至高の域には達しておらず、さまざまな事が絡み合った事なので、他の要素も丁寧に理解していきながら、実践と照らし合わせる事がこの先も、まだまだ続きます、、なので5年後とかにころっと違うこと言ってたらごめんなさいw
ちなみ、酸性矯正だと、軟化をほとんどしない分、アルカリ矯正に比べて、保水、毛髪が水分を吸い込まないので、脱水の仕方をアルカリ矯正と同じようにしてたらタンパク質が移動する前に水分が抜けすぎてしまって、水分は抜けてるけどこんどはタンパク質同士の距離が近すぎてグチャッてなってこれはこれで、、、、。
スピエラで、じゅうじゅう言わせながらアイロンするのはこの辺に理由があったんですね。(でも膨潤だけ意識してると、熱による還元のパワーが強すぎて大変なことななったり、、)
最後の話しは、また別の回で。