縮毛矯正をする、癖毛を真っ直ぐにするためには、酸化と還元が必要です。
縮毛矯正剤の1剤で主に還元、2剤で酸化。
1剤で結合を切って、2剤で繋ぐ。
ここまでが全世界の美容師が知ってる知識で、また、メーカーやディーラー、先輩から教えてもらう知識となります。
で、深堀美容師はこの先を深掘ります。
まず、1剤をつけて還元、結合を切るのですが、この時に結合はどう切れているか、化学式は置いといて、一般的にアルカリ矯正剤の場合、剤をつけてから、軟化膨潤が始まります。この時に、キューティクルを開きながらタンパク質が水分を吸い膨れていってる感じ、昔のおもちゃの水に濡らすと大きくなるワニみたいな感じです。で、そこにはs-s結合でそれらを結びつけている結合があるので、それをチオとか、シスとか、シスアミとかで、還元してs-s結合を切るわけです。
次にアイロンや、2剤等で参加させて結合を繋ぎ直して、固定させるわけですが、さっき還元した時に、”膨潤”したとおもうのですが、ここ、切れたs-sは酸化剤で繋ぐとして、”膨潤”したのはどうするの?ってことです。
髪の毛の中を見たわけではないので、あくまでイメージですけど、例えば米粒は最初硬くて小さいですが、そこに水を与えると膨れて大きくなります。なぜ大きくなるかと言うと、水分を吸っているから、膨潤してるわけですね。
で、この水分を吸った状態の米粒を元の硬い状態にしようとしたら、水分が邪魔なので水分をとります。そうすると硬く固定されますよね。
はい、解決!!、、とはならないんです、髪の場合。この例えのままだと面積変わってますよね、体積は変わってないかもだけど、、。髪の毛ではもちろんそのまんまはならないですけど、用は、水分を吸って膨潤したものは水分を抜いて元の大きさに戻さないといけないのです。
ここが深堀ポイントで、この膨潤のコントロールが一つ大きく縮毛矯正の上手下手を分けてる点と言ってもいいでしょう。
縮毛矯正で水分を抜く術はアイロンです。
じゃ、アイロンしましょ♪いや、そもそもアイロンするのが縮毛矯正でしょ?って当たり前ですよね。じゃあ、どうやってアイロンするの?スライスは薄く、丁寧に、、ではなくて、それは結果的にそうなってるだけで、膨潤して毛髪内部に残った水分をどう取り切るか、なんです。
8に続く